2024年8月5日に日経平均株価は4451円安となり、過去最大の暴落幅となりました。
NISAで日本株に投資していた方などNISA初心者の方は株を売却してしまった、という話がネットニュースでも騒がれていました。いわゆる「狼狽売り」と言われるものです。
株価がこれだけ下落すると「精神的に持たない」、「騙された」という方も居たようです。
その上で、個人的な所感も含めてどのような投資行動をするのが良いのか?について記事を作成しました。
あくまで筆者の個人的な意見となりますのでご承知おきください。
結論としては、以下の点となります。
- 今の投資方針を見直して本当に投資で資産形成を続ける必要があるのかを再確認する。
- 「長期、分散、積立」での投資であれば引き続き積立ていくことを検討する。
- 下落幅が自身のリスク許容度合いを超えていて、精神的に投資を続けられないのであれば無理して投資は続けない。
これらについて、詳しく解説していきます。
投資方針の見直し
いつまでにいくらを資産形成するために、毎月いくらを積み立てる必要があるのかを再整理することで、現在の立ち位置が分かるようになります。
さらに、資産形成を本当に投資で行う必要があるのか?ということも考えると良いでしょう。
それでも投資の複利効果が必要であったり、リスク取ってでも投資で資産形成が必要と判断できるのであれば、投資することをオススメします。
投資している商品は適切だと思えているか
今投資している商品が個別株や高配当株などのインデックスに準ずるものでなかったり、投資成績の目標としているインデックスが分散が効いているのかを確認してみましょう。
つみたてNISAは「長期、積立、分散」が基本のため、見合っていない商品に投資をしている場合は資産額の上下が激しくなるかもしれません。また、投資に必要となる販売手数料などのコストを鑑みる必要があります。
利益率が少なくても手数料は毎月キッチリ引かれてしまいますので、コストが高いとそれだけ利益も減っていくので注意が必要です。
例えば、世間でも有名なS&P500のインデックスに連動するファンドであれば、米国株式の優良企業約500社に対して分散投資ができます。インデックスファンドは利益率の上下が少ない商品のため、安定した投資が見込めるようになります。
逆に個別株投資となると、チャート分析だったりファンダメンタル分析などデイトレードのような分析なども必要になる可能性があります。投資の勉強として取り入れるのは止めませんが、資産形成という観点から見ると非常に不安定な投資行動となりますので、もしも個別株複数社のみ投資するなどであれば見直しするのが良いでしょう。
これらを踏まえた上で今投資している商品が適切だと思えているなら問題ないでしょう。
リスク許容度合いはどの程度なのか
ご自身の年齢が若ければ若いほど、投資に対するリスクは取りやすくなります。それとは別に自分の資産がどれだけ下落したら損切するかも決めておきましょう。
例えば、資産の10%以上下落したら損切する、8%であればまだ売らずに投資継続する…などです。筆者も含め、投資の初期段階ではちょっとした株価の下落が発生すると、このまま投資し続けたら資産がどんどん減っていってしまうのでは?と不安が募ります。それが毎日不安のままでいると、気が気でない時間がずっと続くことになります。これでは資産形成を続けるのはかなり辛い状況となります。
それであれば投資をし続けるよりも中断した方が精神衛生上も良いです。ご自身がどの程度リスクを許容できるのか今一度振替えってみましょう。
そもそも損切って何?
その時点での損を確定することです。予めルールを決めておけば、いざという時に困らなくて済みます。
暴落時に株を購入するのはメリット?
ドルコスト平均法といって、一定額を定期的に積み立てることで株価の価格変動で高値で購入してしまうリスクを減らすことができます。
例えば、毎月1万円を積立ている場合について株価が変動した時の購入口数は以下のようになります。
1万円 ÷ 1000円 = 10口 が購入できます。
1万円 ÷ 500円 = 20口 が購入できます。
つまり、株価が下がることで同じ積立額でも購入できる口数が増えるわけです。長期的に見て株価が上がることを見越しているのであれば、安い時に多く購入できていた方が将来の利益が増えるのでメリットであると言えます。
結果的に長期・積立で株価の単価を平準化させることで安定した投資ができることを考えると、株価が暴落した時こそ実はチャンスであるという見方もできるのです。
まとめ
株価暴落時はNISAを売却した方が良いのかについて、解説いたしました。以下がまとめです。
- 投資で資産形成をする必要があるのか再整理する。
- 「長期、積立、分散」に見合った商品を選択できているか確認する。
- 自身のリスク許容度合いを振り返って損切りラインを決めておく。
これらを踏まえて株価暴落時にも狼狽えずに淡々と投資行動を続けていくことができます。暴落したからすぐに投資を止めるのではなく、是非冷静に検討してから投資継続の判断をすることが必要です。
以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました!