つみたてNISAに投資するお金は、月々の所得から余剰資金を作る必要があります。いわゆる種銭ですね。
NISAがパワーアップしたことで投資の上限金額が増えました。
月々の投資額も増やして資産形成のスピードアップをしたい人も多いのではないでしょうか。
- 月々の投資額を増やすにはどうすれば良いの?
- 家計見直しって何をすれば良いの?
この記事では上記のお悩みを解決します。
月々の支払が大変で資産形成に回すお金がない…
無理な投資をせず、家計を見直してムダな支出が無いかを確認しましょう。
筆者も同じく資産形成に回すお金が全くない状態から投資をスタートしました。稼ぎが少ないのに資産形成するのはまだ早いのかなと思ってしまう時期もありました。
ですが、色々な方法を試しながら少しづつ投資に回せるお金が増やせるようになりました。実際に試した方法についてご紹介させていただきます。
結論として、以下を実践することで買付余力が増やせる可能性があります。
- 投資目的とゴールを決めることで月々いくらつみたてが必要なのか決める。
- 家計の見直しから始めて、月々に掛かる費用と現時点の買付余力を把握する。
- 実際に試した買付余力を増やす6つの方法をご紹介。
これらについて、詳しく解説していきます。
投資目的とゴールをおさらい!
投資目的とゴールを決めるメリットは2つあります。
- 資産形成の重要性を見失わず、長期投資を挫折しにくくなる
- 投資方針が定まり、軸がブレずに運用できるようになる
資産形成の重要性を見失わず、長期投資を挫折しにくくなる
つみたてNISAは長期で投資するのが基本的な運用方法となります。これは、時間を味方につけて複利を利かせた方が収益を得やすいからです。
そのため、投資目的やゴールが曖昧だと資産形成の重要性を見失ってしまい、資金を充てる優先度が下がってしまいます。
最悪の場合、資産形成にお金を回さなくなり、長期投資が挫折しやすくなります。
投資目的とゴールを明確にするだけで、このような事で挫折する可能性が減ります。
淡々と積立投資を継続していきましょう。
投資方針が定まり、軸がブレずに運用できるようになる
投資目的やゴールを設定しないということは、いつまでにいくらを資産形成すればよいのかを把握していないということです。
その結果、当たり前のことですが、どのような投資をしていけばよいのかが定まらなくなります。
例えば、デイトレードのような短期的な利益を求めるハイリスクの投資を始めてしまったり、利益率に引かれて手数料の高いボッタクリ商品に手を出したり資産形成の失敗確率を高めてしまいます。
投資目的とゴールを明確にすることで、何をどれだけ買って、どれだけ保有する必要があるのかが決まります。
そのため、自信を持ってつみたて投資を長期で運用できます。
投資目的とゴールの具体例を考えてみましょう
例えば、私は投資目的を「老後の生活資金のため」、ゴールを「20年間で2000万円を資産形成する」と設定しています。
そのために、2023年末までは月に約3万円、2024年以降は月に4万円をつみたてて年率5%で運用することを目指しています。
市場の平均に沿って長期間運用による複利を活かしたいため、インデックスファンドに投資しています。
設定したゴールのために必要なつみたて資金については、積立シミュレーションで算出してみましょう。
現時点の買付余力を把握する
投資に回す余力をどれだけ増やせるかは、現時点で月々にどのくらい余剰金額があるかを把握する必要があります。
把握することで家計見直しの準備ができます。
家賃、水光熱費、ネット代、サブスク代、保険料…など。
食費、日用品費、交際費、交通費…など。
算出された金額が投資に回せる資金となります。
- 買付余力が前項でシミュレーションした金額に満たない場合は、家計の見直しをおすすめします。
- 生活資金は変化していくので、適宜見直しするのが良いです。
買付余力を増やす方法6選
買付余力を増やす方法について、6つご紹介します。
私が実際に実施して効果があったものを選出しています。
すでに見直し済みの方も改めてご確認ください。
- 不要なサブスクは解約する
- 保険は掛け捨てのものに入り、月に5000円以内のコストに抑える
- スマホは格安SIMやahamoなどの格安プランに切り替える
- インターネット回線の契約を安いものに見直す
- 所得金額から天引きする
- FPに無料相談をしてみる
不要なサブスクは解約する
サブスクは現代の贅沢品だと考えています。あまり利用していない、無くても困らないサブスクはこの機会に解約しましょう。
解約したつもりで実は課金されていた、、、というケースもありますので、確認の意味も込めて見直しすをオススメします。
これだけで月に数千円は削減できます。
保険は掛け捨てのものに入り、月に5000円以内のコストに抑える
貯蓄型保険は手数料を多く取られる傾向にありますので、もし契約している場合は解約することをオススメします。
貯蓄と保険は分けるべきだと考えています。
保険会社の営業担当者から進められた保険も手数料が高い傾向にあります。ネット保険で手数料の低いものを探して契約するのがよいでしょう。
個人的には、月5000円以上支払うような保険は払い過ぎかなと考えています。
スマホは格安SIMやahamoなどの格安プランに切り替える
スマホ代を3大キャリアの基本プランで契約している場合は、格安SIMに乗り換えるか、ahamoなどの格安プランに変更することをオススメします。
切り替えただけで月額が半分以下になりました!
インターネット回線の見直し
インターネット回線の見直しも重要です。古くから契約していたプロバイダで、想像以上にコストがかかっている場合があります。
私も何年も前に契約していたインターネット回線が「テレビ + インターネット」の高額契約をしていたことに気づきました。(早く気づくべきですが、、、(汗))
インターネット回線のみでNURO 光に契約しなおし、地デジアンテナの工事費用数万円はキャッシュバックキャンペーンを活用して支払いました。
その結果、月々約6000円の削減になりました。
所得金額から天引きする
所得金額から投資に回すお金を天引きして、変動費を削減する方法もオススメです。
例えば、給与が口座に振り込まれたら、ネット口座の定額自動入金などの仕組み(住信SBIネット銀行)を利用すれば毎月決められた日付に自動で投資金額に回せるようになります。
そうすることで、固定費を引いた残りの金額を変動費として使うことになります。
つまり、変動費の部分で月々のコストを削減しようとする方法です。
個人的にはこちらもかなり効果的な方法だと思っています。
FPに無料相談をしてみる
家計を見直してみたものの、どれも削れる費用が見当たらない。
そんな時には、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談してみるのも良い方法です。
プロにコンサルしてもらうことで、見落としていた削減費用が見つかるかもしれません。
筆者自身もFP無料相談を受けて、家計の見直すべきポイントのアドバイスやライフプランの設定をしました。将来どれだけお金が必要なのかを再確認できましたし、家計見直しのやり方も理解できました。
ご興味ある方は、是非以下の記事も併せてお読みください。
無理なくつみたて投資を続けられる金額を投資する
家計の見直しをした結果、やっぱりつみたて資金がこれ以上増やせない、、、そんな場合は、現時点で無理につみたて資金を増やす必要はありません。
その代わりに、投資目的とゴールを再設定しましょう。最も重要なのは、つみたて投資を継続することです。
無理に投資することで資産形成ができなくなってしまっては、本末転倒ですからね。
また、再度つみたて資金を増やすタイミングを検討しておくと良いです。
例えば、将来子どもの教育費が減ったり、会社員であれば昇給して収入が上がったりした場合に、再度つみたて資金を見直してみましょう。
コツコツ長期で投資して継続することが、複利の力を活かせて投資効率をUPさせることにつながります。
まとめ
新NISAでは月々の上限額金額が上がります。つみたて資金を増やせれば資産形成のスピードがアップしてゴールに到達するのも早くなります。
こちらの記事では以下について解説しました。
- つみたて資金を増やすためには、投資目的とゴールを決める。
- 現時点のつみたて資金を把握する。
- つみたて資金を増やすコツは以下の6つをご紹介。
- つみたて資金が現時点で増やせない場合、無理に増やさない。最重要はつみたて投資を継続すること。
以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました!
Q&A
- FP無料相談は2回目以降お金かかる?
-
いいえ。何回でも無料で相談できます。
- どうしても月々のお金が不足してしまった場合は?
-
今まで投資したお金から取り崩すか、投資に回すお金を少なくすることで調整してみましょう。
- 新NISAで満額投資する必要はある?
-
不要です。各自投資目的に沿って、月々の可処分所得額と相談しながら投資金額を設定すればOKです。